「若者と未来のある地域の経営者とは」

自分がついていく上司は自分で決めたい。そんな気持ちで、5年前に就職活動をしていたことを思い出すこの季節。

普段関わっている大学生も髪を黒染めしたり、スーツを着たり、1年後にはどんな姿で社会人として羽ばたいていくのかを考えるだけでにやけてしまう。若者は未来なんだなと実感します。

大学生のインターシップのコーディネートを通して、日々多くの中小企業経営者に出会います。

若者が就職したいと選ぶ会社ってこんな経営者が居る場所だろうなって心からそう思える会社をご紹介します。

東岡崎駅北口から徒歩5分の場所にある「あいち補聴器センター」

目が見ずらければづらければメガネをかける。耳が聞きづらければ補聴器をつけるのが当たり前の社会になるように。

と話すのは代表取締役の天野慎介さん。来店するお子さんの中には補聴器をつけたくないという子も珍しくないそう。笑顔で補聴器を使ってほしいという思いから8年前に始めたデコ補聴器は多くのメディアに取り上げられ業界でも有名になった。

当初は創業者である父と二人三脚だったお店が今では、3人の若手社員が活躍しています。

「大事なことは誰がなんと言おうと一直線に志に向かっていくこと」

とはソフトバンクの孫正義の言葉ですが、天野さんはまさに直線な人なのです。

難聴で話すことができないお客様とコミュニケーションが取れなかったことをきっかけで、ろう者の友人から手話なら始めたそう。その後、偶然にもそのお客さんと再会し今が大切なお客様。

そんな目の前に与えられた試練を、素直に受け止めて着実に乗り越えていく姿。これからの社会に出る若者たちはこんなリーダーに出会ってほしい。天野さんから志を引き継ぎ、いずれは実在のリーダーとして活躍する姿を願ってやみません。